重要文化財 褐釉高浮彫 蟹 花瓶
じゅうようぶんかざい かつゆうたかうきぼり かに かびん1881(明治14)年
高36.5㎝、口径39.8×19.5㎝、底径16.5×16.3㎝
東京国立博物館蔵 TNM Image Archives
(全期間展示)
四方に開いた口縁部に重なり合った二匹の蟹を、迫真の描写によって施した花瓶です。脚部や強く歪ませた胴部の力強い造形と、そこにかけられた二重の釉薬の表現は、当時の水準をはるかに超えるすぐれた作品となっています。香山にとって、初期の代表作といえる作品です。